批判・否定に挫けるな!
会社の上司やクライアント(依頼主)と一緒に仕事をしていると、上下関係がハッキリしているだけにキツイ言葉で能力を否定されたり、冷たい態度を取られる事は珍しくないと思います。
人間性を否定するような発言をされるのであればそれこそパワーハラスメントだ!と訴えてもいいのですが、合法・違法の線引きはなかなか難しいのが現状です。
注意や批判をされれば誰でも多少は落ち込んだり暗い気分になってしまうと思いますが、他人の言葉で過度に自分自身を追い込まわないように注意する必要があります。
刷り込み効果の恐ろしさ
誰でも人に認められたい・必要とされたいという気持ちは持っているでしょうから、自分の性格や能力が思うように認められなければストレスを感じるのは当然です。
それでもそんな状態がごく一時的なものなら、上司と自分の考え方の違いや相手の性格による問題だと割り切ることができるかもしれません。
しかし、何度も何度も繰り返し批判・否定されると、
「こんなにいつも怒られてばかり、なんて自分はダメな人間なんだろう」
というような心理に陥ってしまう場合があります。
繰り返し同じような経験をすることによって相手の言葉が心理的に刷り込まれてしまれてしまうのが人の心理の怖いところです。
特に上司や会社のグチを言う事が少なく、自分の非を素直に認めてしまうマジメな性格の人や、仕事での評価を人間としての自分自身の評価と結び付けてしまう「仕事人間」的な考え方をする人は要注意です。
安易に他人の言葉を受け入れない
「あなたは誰かに腕を引っ張られて無理やリどこかに連れて行こうとしたら、力いっぱい抵抗するだろう。なのになぜ悪口や批判を受けた時は、相手の思うままにそれを受け入れてしまうのか」
「ストア哲学」という分野の本の中で、こんな言葉が紹介されていました。
この言葉が表しているように、批判的な発言に過剰反応してしまえば相手の思うツボ、心を操られているのと同じだという考え方もできるわけです。
それが正当な意見ならともかく、場合によっては悪意や一時的な苛立ちから出てくる事もあるわけですから、いちいち真に受けていては身が持たないでしょう。
もちろん批判的な意見にも耳を傾ける姿勢はビジネスの世界でも大切だとは思いますが、「監獄実験に学ぶ」にも書いたように、職場での叱責や批判は必要以上に激しいものになりがちです。
その時の状況にもよりますが、上司や会社の批判はある程度”割り引いて”聞いておくくらいがちょうど良いのではないでしょうか。
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