少しくらいならガマンする?
日本の労働社会において、労働基準法違反という行為は至るところに存在します。
小さな会社ではその存在自体を疑うほど労働環境がひどい場合もあり、大企業でさえも完璧に合法という会社の方が少ないくらいかもしれません。
だから目を皿の様にして探せば、会社の規則やや仕事の進め方、指示の出し方の中に労働基準法違反を見つけることは簡単だと思います。
ちょっとした手当ての減額、会社の飲み会でのちょっとしたセクハラ発言、挙げていけばキリがありません。
多少はお互い様?
こんな時、権利意識の強い人なら、
「法律は全て守って当たり前。些細なことでも断固として権利を主張しよう!」なんて考えるかもしれませんが・・・
ちょっと逆に考えてみると、我々労働者の側だって、会社の就労規則とか細かい決まり事の全てを100%守っているかと言うと、実はそうとも言えないという部分があるのではないでしょうか?
外出先でちょっと長めに休憩みしてみたり、
会社のパソコンで気になるサイトをのぞいて見たり・・・
もちろん、厳密に自分を管理して完璧に仕事をしているという真面目な方もいらっしゃるとは思いますが、人間の精神力には限界がありますから、なかなかそうも行かない人の方が多数派でしょう。
たくさんの人間が集まって共同作業をしている会社という組織では、色々な不満が出てくると思います。
しかし人は自分の権利を主張する時、相手にも権利があるという事を忘れがちです。
戦うべき時を見極めよう
理不尽をガマンしているのは労働者だけではありません。会社も同じなんです。
家族でも友人関係でも同じだと思いますが、実社会には色々な法律・規則・道徳があります。
でも本当に全てを守って仕事や生活することなんて不可能に近いはずだし、お互いにある程度許しあっているからこそ円滑なコミニュケーションが取れるのではないでしょうか。
ガマンし過ぎて本当に大事な権利までを失う結果になったり、毎日ため息ばかりの人生になってしまっては元も子もありませんが、戦うのは本当の意味で不当な扱いを受けた時だけで十分だと思います。
労働者は「会社を発展させるために一生懸命働こう」という意識を持って、
会社は「業績を上げて、社員にも幸せになってもらおう」と考えるような理想の関係を目指したいものです。
理想論かもしれませんが、せめてそう考えるようにしておきましょう(笑)
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